卵はコレステロールが多いから体に悪い?
「心臓病の原因になる」「体に悪そうだから食べないほうが良い」など、このような話をあなたは聞いたことが無いでしょうか。
卵は完全食品と言われるにも関わらず、敬遠されがちな食品です。
しかし、これらの話には二つの大きな誤解があります。
まず、卵のコレステロール含有量はそこまで恐れるほど高くはないことで、国が定める摂取目標量上限値の三割弱程度です。
つまり、一個二個食べたところでどうにかなるような量ではありません。
もう一つは、この悪者扱いされがちなコレステロールを材料として作られる細胞膜は、人間の生命維持に欠かせないと言うことで、細胞膜が生成できなくなれば、日々細胞分裂によって新しい細胞を供給し続けている人間は、生命活動を維持することができません。
ですから、食事によって一切コレステロールを摂取できない日でも、肝臓で必要量の100%を生成できるようになっています。
ただし、大量の栄養素やビタミンなどを消費し、かの悪名高い活性酸素を排出しながらです。
経口摂取があった場合、肝臓での生成量はその分減らされることになります。
つまり、基本的には必要量を超さない範囲で多く摂ったほうがいいというのが事実なのです。
イメージだけでなんとなく体に悪そうとか、心臓病や血管病の元だと思っていた方、誤解は解けましたでしょうか。
もちろん食べ過ぎはいけませんが、良質な蛋白源であり、微量栄養素の宝庫である卵ですから、一日一個食べる習慣をつけてみてはいかがでしょうか。
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カテゴリー:コレステロール