生まれた時から不眠症、特発性不眠症とは
不眠症は、精神的なものや睡眠時の環境、生活習慣など、何らかの原因があって発症するものです。
しかし、稀に生まれた時から不眠症である人が存在します。
健康体で、且つ睡眠障害の無い環境で起こるケースで、「特発性不眠症」と呼ばれています。
多くが乳幼児期から発症し、生涯に渡り継続する極めて稀な不眠症です。
現時点では原因は不明で、睡眠と覚醒を司る脳神経システムの一部に異常があるためではないかと言われています。
実際に覚醒機能の活動が過剰になっていたり、睡眠機能の活動が低下している場合があるようです。
本人は病気であることに気付かないケースも多く、慢性的疲労や片頭痛などを起こし、いつの間にか心身を蝕んでいたり、重症の場合は免疫力が低下していることもあります。
また、眠れないことでうつ病を引き起こすケースもあり、社会生活へ大きな影響が出てしまいます。
しかし、今のところ効果的な治療法は無く、薬による対処療法や、睡眠に対して囚われすぎないようにする為の認知行動療法が有効とされています。
ただ、睡眠薬に依存しやすいこともわかっていますので、もし服用する場合は依存性の少ないものを選ぶ必要があります。
様々な不眠症の種類がある中で、原因が見当たらずどれにも当てはまらない場合は、この特発性不眠症である可能性が考えられますので、まずは医師に相談し、弊害症状が出る前に対策をとりましょう。
治療が難しい病気と言われていますが、うまく向き合う方法を見つけることが大切です。
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