高齢の高血圧症と自律神経障害に伴う起立性高血圧症とは

一般的に、起立性低血圧症は認知度が高いですが、起立性高血圧症は知らないという方が多いです。
通常、液体は重力のために、高い所から低い所へ流れます。
寝ている状態から起き上がる場合、重力の作用としては血液が低い方に溜まり易くなりますが、体にとって最も重要な器官である脳の血流が下がっては困るため、体は何とか脳の血流を維持しようとします。

そのため自律神経は、体の下の方、つまり足の方に行く血液を戻しやすくし、脳へ血液を押し上げる働きをするよう調節するのです。
起立性低血圧の場合、筋力の低下や血管の柔軟性が減少することにより、下に下りてしまった血液の戻りが悪くなることで起こります。

起立性低血圧への対処法として、下肢の筋力をつけるよう指導するのはこのためです。
では、起立性高血圧はなぜ起きるのでしょうか。

これは、起き上がった時の血流を調節する自律神経が、過剰な命令を出してしまうことで、血圧が上昇しすぎてしまうのです。
自律神経の作用で血管が収縮し、体の重要な器官以外への血液を流れ難くすることで、急激な血圧上昇が起こります。

特に起き易いのは高齢の高血圧症の方で、自律神経障害をお持ちの方のリスクが高いという調査結果が出ています。
また、無症候性の脳梗塞がある場合、この起立性高血圧の頻度が高くなる傾向があります。
急激な血圧の上昇は、脳出血や脳梗塞、心筋梗塞などの血管疾患が発生するリスクを増大させます。

トイレなどで力まない、寒いお風呂場や脱衣場のような急激な温度変化に注意することとあわせ、高齢で高血圧をお持ちの方は、朝起きる時、一度上半身を起こした状態で体を馴染ませ、その後ゆっくり起き上がるようにして活動を開始することも重要であると言えます。

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カテゴリー:血圧

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