糖尿病患者の血圧計の選び方と測定方法
糖尿病の40~60%の人が高血圧だと言われています。
何故ならば、糖尿病は血糖値が高い故に細胞から水分が出てきたり、腎臓からの水分の吸収が増える事で、全身の体液と血圧が増加して血圧が上がるからです。
また、インスリンの働きが十分に発揮されない状態の糖尿病は、高インスリン血症を引き起こして交感神経を刺激し、血管平滑筋の肥大やNa貯留などを介して血圧を上昇させます。
ですから、血糖値と一緒に血圧のコントロールもしていかなければいけません。
しかし、病院では正常値なのに家で測定すると高血圧になる場合や、反対に、自宅では正常値なのに病院では緊張して高血圧になる場合があるので、血圧の管理は家庭での測定が非常に重要視されています。
血圧計を購入する際の選び方として、メーカーや価格、手首式や上腕式かといった点から選びますが、糖尿病の人は手首と上腕の血圧値に大きな差が出る事があるので上腕式血圧計がお勧めです。
また、糖尿病患者は立つと血圧が低下しやすいため座って計ります。
家庭用血圧計の操作ミスで大きいのがマンシェットの扱い方で、腕の細い人には細い人用のマンシェットが存在するので、必ず体に合った物を使いましょう。
そして、測定の際には肘の関節を伸ばして広げ、測定部位は心臓と同じ高さにします。
マンシェットと測定器を繋ぐゴムチューブには振動センサーが付いているので、測定中はゴムチューブへの振動は極力避ける様に注意します。
測定は毎朝朝食前、また、服薬前に2回行い、1回目と2回目の差が5mmHg以内の場合は2つの平均を値とし、5mmHg以上の場合は少し間を開けて再度2回測定します。
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