日本で一番株主の多い会社、第一生命保険会社

2000年の法改正により、生命保険を扱う会社も、その組織形態を株式会社へと移行する動きが始まっています。
これまでは、契約者の相互扶助のための生命保険を扱う組織ということで、営利も公益も目的としない中間法人である相互会社という、生命保険会社独自の組織形態になっていました。

保険の契約者から集めたお金を運用し、契約者が万一の場合は保険金として支払われます。
年間の事業の成果は、配当金として契約者に還元されてきました。

ところが株式会社となると、利益は契約者だけでなく株主にも還元しなくてはなりません。
ここだけを聞くと、株式じゃない方がいいのでは?という疑問が湧いてきます。
では、なぜ株式化するのでしょうか。

これまでの相互会社では、資金調達する場合には、基金としてしかお金を集めることしかできず、これはいわば借金のように利息をつけて返却しなくてはならないお金です。

株式発行すれば、市場から株という形で資金調達することができ、この場合、利益は配当しなくてはならないですが、資金は返済する必要がありません。

また、株式交換によるM&Aを行いやすくする、株主総会を行うことにより組織の経営力を高める、というように、これまで相互会社が抱えていた企業としての脆弱性を克服することにつながるのです。

2010年には、国内最大級の生保会社、第一生命保険会社が株式会社へと移行しました。
保険契約者のほとんどがその株式を所有することになったため、日本国内では株主数が最大の株式会社が誕生したというわけです。

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カテゴリー:生命保険

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