健康診断票の記載事項をみてみよう
事業者が法令に基づいて実施する定期健康診断では、定型の書式に基づいた健康診断票が用意されます。
正確には、健康診断個人票と呼ばれていますが、記載されるべき内容としては、各種診断項目のほか、業務歴や既往歴、現在の自覚症状や他覚症状などがあります。
別途、特殊の健康診断を受けている場合にはそれも記載することになっています。
健康診断票の各種診断項目としては、身長、体重、BMI、腹囲、視力、聴力といった一般的な検査の他に、医療機器を用いる胸部X線検査、血圧測定、血液検査、尿検査、心電図検査などが挙げられます。
このうちBMIとは体重指数のことで、健康的な理想体重の目安を算出するものです。
また、どの診断項目でもそうですが、一定の正常値や正常範囲というものがあります。
ただし、これらの正常値や正常範囲を超えると必ず異常となるかは、個人差や年齢といった要因もあり、また、一過性のものの場合もあるので、ある一定期間の中で継続的に健康診断を行うことが大切です。
たとえば血圧がその好例で、血圧正常値というものは時代とともにかなり変わってきています。
そして、正常値以外の値でも現在値であることが健康を維持する場合に必要な体質というものもあり、一概には、異常と判断することはできません。
血圧はストレスやその日の状況によってもかなり数値に違いが出てくるので、継続的な数値をとったその平均値が大切となります。
自宅で継続的に調べる必要がある所以です。
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