特殊健康診断は、鉛や粉じんなど特殊な有害物質を扱っている場合に行います
一般的なサラリーマンなどは健康診断を毎年受けていますが、特殊な有害物質を扱ったりすると通常の健康診断では診断が不可能な事があります。
この場合は別途、特殊健康診断と言うものを受ける必要があるのです。
例えば製造現場などで鉛を扱う事があり、半田ゴテなどを使い鉛を溶かして溶接を行います。
この鉛には有害物質が含まれていて、半田を溶かす際に出る煙を吸い込む事で身体に対して害を与えられてしまします。
この場合は、鉛健康診断と呼ばれる特殊健康診断を受ける必要がでてきます。
また、電離放射線を発生させる装置を使う業務を行っている人は、電離放射線健康診断を受ける必要があります。
法律で定められているじん肺法施行規則に定められている粉じんの作業を定期的に行っている場合は、じん肺健康診断を受けなくてはなりません。
この粉じんというのは、土石、岩石、金属などの埃などで、これが体内に入ると溶け難くなることからも蓄積され易くなります。
粉じんの粒子は尖っている特長があり、肺などに悪影響を及ぼす危険性も持っています。
また、有機溶剤健康診断というのもあります。
これは有機溶剤を取り扱う業務を行っている人が対象となりますが、塗装を行う塗装業者やアルコールやエタノールといったものを使っている場合もこれに該当すると言われています。
これ以外にも、特定化学物質健康診断や石綿健康診断などもあります。
いずれも特殊健康診断の中に含まれるもので、携わる人は定期的な診断が必要とされるのです。
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