健康診断の受診にあたって注意すべき点
雇用する労働者に対して、事業主が自らの責任の下に実施が義務づけられている法定健康診断が定期健康診断です。
法律によって受診する検査項目が定められています。
検査項目の特徴として、近年、生活習慣病関連項目が追加されました。
診断の結果に関しては、事業主は労働者につき過去5年分の記録を保存する必要があり、年に1回以上の実施が必要とされています。
また、坑内労働や深夜業などのいわゆる有害業務では、半年に1回の実施が義務付けられています。
年齢や対象者によって診断内容は異なりますが、受診をするにあたっては、通常、食事や睡眠に関する一般的な注意事項があります。
まず、検査内容に血糖値検査があります。
この検査は、空腹時血糖を検査するものです。
空腹時とは、前夜から10時間以上絶食し、朝食を食べる前の状態で測定した血糖値と定義されています。
たとえば、午前10時に健診を受けるのであれば、前日の12時以降は絶食をしなければなりません。
もっとも、絶食中でも水は摂取してかまいません。
要は、血糖値のデータ値に影響を及ぼすのはカロリーなので、カロリーがゼロであれば問題がないのです。
しかし、ノンカロリー飲料には注意しましょう。
というのも、カロリーが入っていないことをうたっている市販飲料にも、実はカロリーが入っている場合が多いからです。
また、アルコールも、肝臓で分解されるのにかなりの時間を要するため、前日はアルコール摂取は控えましょう。
そして、十分な睡眠をとるようにします。
というのも、睡眠の状況いかんによって、インスリン値や血糖値が変動する可能性があるからです。
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