多汗症とは、交感神経が失調してエクリン腺から汗が大量に放出される疾患です
多汗症とは、交感神経が失調して、体温上昇とは関係なくエクリン腺から汗が大量に放出されるという疾患です。
緊張や不安などの精神的な原因ではなく、身体機能の失調により引き起こされる場合を指します。
頭や手、わきなどに多くみられるものです。
1996年に健康保険が適用となる疾患となりましたが、局所性のものは病態や原因となる部位が解明されていないため、その解明や治療方法の確立などを目的として、原発性で局所性に該当するものは、厚生労働省により難治性疾患克服研究事業の対象とされました。
その患者は大量の発汗に伴い、日常生活や対人関係に支障をきたし、QOLを低下させます。
多汗症の認知はまだ社会的に進んでいないことから、本人の病識がない場合がある一方、他人の理解不足などからうつ状態に至る場合などもあり、精神的苦痛に悩まされるケースもあります。
その態様としては、全身に発症するものと、頭や手、わき、股間などの汗腺が集中している特定の部位で発症する局所性のものがあり、局所性のうち、わきに発症するものについては、臭いのもととなる物質を含むアポクリン腺からの汗であるため、自分の体臭を気にするあまり精神的に追い込まれるような症状を併発することが少なくないようです。
治療方法としては、ボトックス注射や通電による発汗機能の停止、皮膚の切除などによるものがあります。
多汗症の症状の程度に合わせて医師と十分に相談を重ねたうえで、治療方法を選択することとなります。
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