全身性多汗症の症状と主な原因について
全身性多汗症とは、何らかの原因によって手の平や足の裏、また正常時であればあまり汗をかかない腹部や胸部、太ももなど、全身に汗が出やすくなる症状の事をいいます。
手の平や足の裏、わきの下などの特定の部位にだけ汗が出る局所性多汗症より、やや症状が重いものとなります。
多汗症は、体内に2つある汗腺であるエクリン腺とアポクリン腺のうち、エクリン腺から分泌される汗の量が異常に多くなる事で発症します。
汗をかくことは人間の基本機能であり、その程度にも個人差があるため、どこまでが正常の汗の量で、どこからが多汗症に分類されるかの線引きは非常に難しいのですが、正常時に比べて汗の量が多いと思ったら、多汗症を疑い、病院にて検査してもらうと良いでしょう。
全身性多汗症の主な原因としては、①病気や疾患(急性リュウマチ、結核、生殖器障害等)、②体力の低下、③更年期、④遺伝(体質)などが挙げられます。
実際に病院で検査を受けても、具体的な原因が明らかにならない場合もありますが、基本的には病気や疾患が原因で発症する事が多いとされています。
尚、多汗症になると、対人恐怖症や集中力の乱れといった症状が出やすくなります。
発症の原因が病気や疾患である場合には、その病気や疾患を治療する事により、多汗症を改善または解消する事が可能です。
一方、体力の低下や更年期、遺伝等が理由の場合は、抜本的治療法はありませんので、運動や食事内容の改善などにより、対処的に治療していく事になります。
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