うつとアルコールは共存できるのか。
ストレスがかかり、気分が落ち込むとお酒を大量に摂取する人がいます。
アルコールを摂取すると直ちに血液中に入り、血糖値が上昇し、落ち込んだ気分も高揚するからです。
また、うつに悩む人は不眠にさいなまれることが多いのですが、寝酒で不眠を解消しようとすると、血中濃度の低下とともに覚醒効果を発揮するため、逆効果となってしまいます。
このようにアルコールは、うつの悪化または改善に大きな影響を及ぼすのです。
その摂取により、血中濃度の上昇と下降が激しくなり、それとともに感情面での高揚と落ち込みも激しくなります。
一時的に気分が高揚することから、落ち込んだ暗い気分やイライラ、焦燥感の解消のため摂取した場合、その高揚のスピードはあまりにも激しく、逆に酔いから覚めた時の不快感や自己嫌悪など、その落ち込みのスピードもあまりにも急です。
その効果は、心の安定を不安定にさせるものと言わざるを得ません。
また、入眠や熟眠の効果を狙って寝酒を摂取した場合も、覚醒効果のために想定した結果が得られないばかりか、逆に症状を悪化させる効果をもたらされるにすぎないことになります。
さらには、医師から処方された治療薬の効果を倍増させることもあり、飲酒後の記憶がなくなる場合や酩酊時に高揚しすぎによる不適切な行動や言動を招くこともあります。
結論として、うつとアルコールは共存できるものではなく、その寛解を望むのであれば、できれば寛解後も、少なくとも治療中だけはその摂取を避けるべきです。
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